2023/06 3週目

 

 

 

北海道でセクシーゾーンのコンサートを見た。

北海道に行ったのは小学生の家族旅行と中学の修学旅行以来でほとんど覚えていない。小学生の時は富良野洞爺湖に行ったあと熱で寝込んでて、中学生の時は吐くほどジンギスカンを食べさせられて二度とジンギスカンを食べたくないと決意をしたことしか記憶にない。

 

今回は札幌周辺と北海道大学に行った。

札幌周辺は降り立った瞬間意外と殺風景なところが金沢みたいだったけど、歩いていると仙台の緑の多くて空が高くて広い道を思い出した。

すすきのは松竹座周辺みたいだった。

 

北海道大学北海道大学博物館を目的にいった。昔北海道大学は敷地内を自転車で動き回るという話を聞いたことがあったので相当広いんだろうな〜と思っていたらもはや国立公園だった。緑が濃くてみどりというよりあおだった。

もちろん学生は自転車で歩き回っていたが、一般客?の姿も多かった。みんなお散歩しに来ていた。私も近くにあれがあったら毎日お散歩しに行く。

博物館内はいわゆるおばあちゃんのおうちみたいな匂いがした。ここにも一般の観光客ぽい人が結構いて、どの展示も意外と人がいた。

内部の展示は、有り得ないくらい土器があったり、突然ドデカマンモスがでてきたり、アオダイショウの骨格標本があったり、充実しすぎていてこれが無料で許されてることに感謝とか驚きが止まらなくなった。なんかの部屋にユニバーサルを意識してるから無料だと書いてあって、あーなんていい大学なんだろう、現代日本でそんなことあるんだ!となんかほんとにうれしくてうれしくて、ときめいた。

 

翌日はコンサートだった。真駒内セキスイハイムアリーナ。

仙台よりは僻地じゃないがちょっと遠かった。北海道来てきになったのはどこもかしこも20-30分くらい歩くのがデフォなこと。車社会だからなのか、それともよく歩くのかまだ判別がついていない。

 

真駒内セキスイハイムアイスアリーナはなんか汚かった。地域の体育館って感じ。

会場入っても電波が通じるのは嬉しかった。しちっちゃかったけど、うん。

セクシーゾーンのコンサートに行くといつも私が好きなセクシーゾーンはもう二度と現れないんだと思って涙が出てくる。例に漏れず今日もずっと半泣きだった。

そうちゃんは前よりずっと人の顔色を見てなくて、自分が変だと言われてもそれを素直に受け止めていた。それが成長だとわかっているが、私だけがここに取り残されているということに改めて気付かされて途中から呼吸が少し苦しかった。

私は本当にセクシーゾーンのコンサートにもう行きたくないのだ。

いまのそうちゃんをみるとそうちゃんに入れ込んで自他境界線がめちゃくちゃだった高校生の頃の自分を思い出す。それがつらい。

コンサートを見ながら、そして飛行機の中でアセクシャルについて書いてある本を読みながら、自他境界線がめちゃくちゃになった相手がもうひとりいたことを思い出した。それは高校のクラスメイトで。

自他境界線がめちゃくちゃになるくらい人に執着したのも憧れたのもあれが最初で最後だったと思う。

私は性的欲求を伴う恋愛感情が分からない人間なんだけど、もしあの自他境界線がめちゃくちゃになる感情が恋愛感情なら二度と出てこなくていい。

自他境界線をめちゃくちゃにして、話し合って理解し合うことこそが人間に必要なのかもしれないけど私は無理だ。ずっと1本線を引いていて欲しい。